【CS2】入力遅延を詰めた実測ノート——NVIDIA Reflexと240Hz環境の体感差
公開日: 2026年10月10日 | カテゴリ: FPS / レビュー / PC設定
『Counter-Strike 2』のプレミアを週数試合回すようになってから、「エイムが下手」なのか「環境が重い」のかを切り分けたくなりました。この記事は、Ryzen 7 5700X + RTX 3060 Ti + 240Hz WQHDという中堅構成で、入力遅延だけを詰めたときに何が効いて、何が効かなかったかのメモです。ランクを約束する話ではありません。
計測の前提(厳密なラボではない)
高速度カメラでのエンドツーエンド計測まではしていません。代わりに次で比較しました。
- CS2のテレメトリ(Reflex指標が出るビルド/表示を利用)
- 同じDMサーバーで「ピークからの振り向き撃ち」を20回ずつ録画し、銃声〜着弾フィードバックまでの主観フレームを見返す
- 設定変更は1項目ずつ。 geno変えた日はメモだけ残してプレイしない
数字の絶対値より、「自分の手で分かる差が出たか」を優先しています。
遅延の鎖を分解する
自分の環境では、だいたい次の順で効きました。
- フレームレートの下限を上げる(1% Low)
- Reflex / Low Latency を正しく入れる
- V-Sync・変なフレーム上限・裏側の録画を切る
- マウスポーリングやUSB配線の掃除(最後)
効いた設定
ゲーム内:NVIDIA Reflex = Enabled + Boost
3060 Tiでは Enabled + Boost が安定でした。Enabledのみだと、裏でDiscord配信を足したときにレンダーキューが戻りやすい。Boostは消費電力と温度が少し上がるので、夏場はケースファンを一段上げています。
NVIDIAコントロールパネル
| 項目 | 値 | コメント |
|---|---|---|
| Low Latency Mode | Ultra(ゲーム内Reflex使用時はアプリ側優先を意識) | 二重設定で迷ったらゲーム内Reflexを正とする |
| Vertical Sync | Off | 240HzでもV-Syncは罠 |
| Max Frame Rate | 400 | 無制限より消費が落ち着き、1% Lowが安定 |
| Power management | Prefer maximum performance | CS2起動中のクロック落ち対策 |
モニター:240Hz固定、余分な映像処理Off
「Game Mode」や動体補正(いわゆる黒挿し系)は、機種によって入力遅延が増えます。自分のパネルでは補正Offの方がピーク撃ちの引っかかりが減りました。明るさだけ上げて、残像処理は切る方針です。
効かなかった/逆効果だったもの
- マウスを1000Hz→4000Hz:体感差ほぼなし。USB共有ハブ経由だと逆に不安定
- 全エフェクト最低+解像度下げすぎ:敵の視認が落ちて、遅延以前に撃ち負ける
- Windowsの「ゲームモード」を過信:ON/OFF差は小さかった。それよりバックグラウンドのGPU使用率が重要
- 録画ソフトの「軽いオーバーレイ」:軽いと言われてもReflex指標が悪化。練習日は録画しない
3060 Ti + 240Hzでの現実的な目標
以前の実測記事でも書いた通り、この構成は「常時400fps」ではなく「下限を守る」方が強いです。プレミアでは次を目安にしています。
| 指標 | 目標 |
|---|---|
| 平均fps | 280〜350 |
| 1% Low | 200以上を死守 |
| GPU使用率 | 配信なしなら余裕を残す(常時99%は避ける) |
| 体温(GPU) | 75℃前後まで。サーマルスロットル手前でファンカーブ調整 |
下限が200を切ると、どれだけReflexを盛っても「重い」と感じました。逆に下限が安定している日は、設定を触らなくてもエイムの再現性が上がります。
プレミアで感じた実戦上の差
一番わかりやすかったのは、CTサイドの狭い角度でのワイドスイングへの反応です。設定前は「見えてから振る」が遅れ、設定後は「見えた瞬間にクロスヘアが間に合う」回数が増えました。ヘッドショット率が劇的に変わったわけではなく、取りこぼしが減った感覚です。
一方で、遠距離のスプレーコントロールは設定より練習の比重が大きい。遅延を詰めても、弾の収束は上手くなりません。
チェックリスト(試合前2分)
- モニターが240Hzになっているか(いつの間にか60に戻ることがある)
- V-Sync Off / Reflex Boost
- Discord配信・GPU録画が動いていないか
- ブラウザのハードウェアアクセラレーション付きタブを閉じる
- ウォームアップDMを1マップ。最初のラウンドで「重い」と感じたら設定よりプロセスを疑う
入力遅延の最適化は、感度をいじるより先にやる価値がありました。ただしゴールは「数字を減らすこと」ではなく、「プレミアのピークで取りこぼさないこと」です。環境を整えたら、あとは同じ設定で手数を重ねる——CS2プレミアの奥深さに戻るのが、結局いちばん強いです。